経理に必要なおすすめ資格とは?徹底解説

経理人材に必要な資格の画像です

経理は商売としてもっとも重要なお金をやり取りする業務のひとつです。経理業務は専門的な知識を必要とするため関連した資格を取得しておくとスキルを証明できるメリットになります。

今回の記事では経理業務におすすめの資格、役に立つ資格についてわかりやすく説明していきます。

経理人材とは

いわゆる金庫番です。

会社の利益や 資産を生み出すためにお金を管理する重要な業務は資格を取得していなくても 業務に携わることが可能です。しかし、専門的な知識が必要となる経理業務は経理に関する知識、税に関する知識 、速く正確に事務処理ができる、経営に役立つ資料を作成する処理能力等が求められます。

経理業務の一覧

業務の一覧の画像です

実際に経理の業務はどのようなものでしょうか?

会社のお金について記録や計算、分析、処理をする業務です。会社の規模により会社ごとにしなければならない経理業務は異なります。業種によっても会計処理には特徴がみられます。

また、会社によっても経理部門の仕事とは区別している場合もありますので細かい差がある点は、注意してくたさい。

📍業務一覧表

業務一覧表の画像です

📍経理業務1日の流れ(ざっくりと 閑散期の私の場合を紹介します。)

1日の流れの画像です

各業務別に必要なスキルと資格

必要なスキルの画像です

これらが分かると、行っている仕事に対して理解しやすくなります。

⑴日次の業務

皆さんが経理の仕事と聞いてイメージされるのがこの日々の業務ではないでしょうか?

日々のお金の動きをすべて記録・計算します。現金管理、経費精算、伝票作成と入力・・・初心者のかたはここからがスタートです。(子供の頃のお小遣い帳を思い出してください。)毎日同じ作業の繰り返しですが 正確な作業の積み重ねが決算のためには重要です。日次業務は資格がなくても、難なくこなせると思います。

⑵月次の業務

‍年次決算とは別に  毎月の営業成績や財務状況を把握するために月次決算を行います。この辺から簿記の知識があると 現在の経営状況がみえてくるでしょう。

企業活動では、売掛金と買掛金の発生タイミングがずれています。また、支払い条件も取引先により変わります。支払いや入金が期日までにされているか確認します。

⑶年次の業務

一年間の総まとめ   決算です。会社法によって義務付けられています。

一年間の事業実績を財務諸表にまとめたうえで 法人税や消費税など納めなくてはならない税金を計算して納税します。法人税法では、税金を申告して納付することが義務付けられています。

正確に行った決算は、企業の経営活動や財務状況の現状を把握することができます。この財務状況を元に経営戦略をたてたり資金繰りを行うので とても重要な資料になります。

経理部門にとっては最も重要な業務といっても過言ではありません。

この辺りまでくると、会社法や法人税法などの知識があると分かりやすいかと思います。

以下の記事ではフリーランスの経理で働くために必要となるスキルについて解説しています。新たなキャリアを築きたい経理人材の方は是非一読ください。
フリーランスの経理で働くのに必要なスキルは?おすすめの資格も紹介

おすすめの資格ランキング 

1位.日商簿記検定

経理の資格と言えば日商簿記検定です 。経理業務のためだけでなく身につけておきたい必須の基礎知識として多くの会社から評価されやすい資格だと言われています。

日商簿記検定3級は手軽に取得を目指せます。簿記 3級で学ぶ内容は初級レベルです。しかし、最低限の実務レベル であれば問題は無いです。簿記3級を足掛かりにしてもっと専門的にスキルアップをしたいのであれば簿記2級、簿記1級を目指して取得することをお勧めします。

※日商簿記を理解したうえで、建設業経理士の資格も取得しやすいです。建設業に特化した資格になりますが 、基本的な考え方や処理方法が似ています。日商簿記を取得しているのであれば、建設業経理士は取得しやすく、建設業に転職する場合は大変有利になります。

建設業経理士2級以上をもっている従業員がいると、企業の評価点に加算されます。なので資格手当を出している企業は多いようです。

日商簿記検定の合格率(統一試験)

3級2級1級
2022.6.1245.8 %26.9%10.1%
2022.2.2750.9%17.5%
2021.11.2127.1%30.6%10.2%
2021.6.1328.9%24.0%9.8%
受験者データ

※2021年度から簿記検定2級・簿記検定3級は、統一試験・ネット試験・団体試験の3つの方式で試験を実施しています。

ネット試験ができるのは、大変ありがたいですよね。

以下の記事では、簿記資格取得者のキャリアプランについて解説しています。簿記資格を取得した方あるいは取得しようと考えている方は是非参考にしてみてください。
簿記資格取得者の王道キャリア ~具体的なキャリアプランも解説~

2位.FP(ファイナンシャルプランナー)

こちらは個人の資産運用を助けるプロの資格になります。 経理業務にかかわらず日常生活での役立つお金の知識を学べます。

国家資格の「ファイナンシャル・プランニング技能士」1級から3級と日本ファイナンシャル プランナーズ協会が認定する「AFP/CFP」があります。

ざっくりとお金の知識が学べると言いましたが学ぶ項目が6つにわかれています。

ライフプランニングと資金計画・リスク管理・金融資産運用・タックスプランニング・不動産・相続事業継承です。

経理業務も幅が広いですよね。

年末調整で源泉徴収票を作成するとします。今は会計ソフトがちゃちゃっと作成してくれます。しかし、FPの タックスプランニングのところでは所得税の仕組みと算出の流れが把握できます。控除額にもれがないか等確認できます。

また、法人税のことや決算の分析も勉強できますので 経理業務には、おすすめの資格です。

ファイナンシャル技能士の合格率

3級2級1級
2022.9学科   80.78%実技   84.44%学科  42.16%実技  56.55%99%
2022.5学科   83.37%実技   90.33%学科  49.2%実技  62.11%
2022.1学科  87.01%実技  90.15%学科  41.51%実技  56.33%
FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ

3位.TOEIC

TOEICは英語を母国語としない人を対象に 行われるコミュニケーション力を図る英語検定です。

 スコア制を採用しているので合否判定ではありません 。このスコア・点数が英語力を客観的に図る指標として利用されます。

英語力はグローバル化の進展を受け重要性が非常に高まって、キャリア形成においても必須項目です。

英語力の目安、基準はどれくらいなんでしょうか?

一般企業の英語力はTOEIC600点以上、グローバル企業であれば800点以上となることが多いようです。

この点数によりあなたの英語力を証明してくれます。

転職時に有利に動くためには

転職に有利の画像です

資格がなくても経理業務をおこなうことは可能です。今現在働いている会社でまわりから「出来る人だ」と言われても 転職する場合は誰も証明してくれません。その時あなたのスキルを証明してくれるのが資格です。芸(資格)は身を助けると言いますが、転職のときには資格を持っているとメリットがあります。

⑴年収アップ

経理部門は 直接利益を生まない部分なので年収が抑えられがちです。 社内では経理部門が評価されにくいというのが現状です。

専門的な知識のスキルアップをする。他部門とのコミュニケーションを取る。経験と実績を積み重ねる。同じ会社にとどまる場合は、ただ年齢を重ねるのではなく総合的にスキルを高め管理職になるというのが年収アップに繋がるようです。

以下の記事では経理の年収アップ戦略について解説しています。年収アップを目指す経理人材の方は是非参考にしてみてください。
【キャリア】(未経験者)経理の年収アップ戦略

⑵キャリアのオプションとして

年収を上げる方法として 転職です。年収アップは期待できます。

経理業務に関わる専門的知識だけでなく、プラス英語力です。

外資系の会社であれば年功序列ではありません。あなたの能力を評価してくれます。

また、外資系でなくても大企業であれば英語が使えると給料が高くなりやすいです。

同じような経理の仕事をしていても、どこの会社に在籍しているかによって給料に差がでます。矛盾していますがこれが現状です。

あとは、、、難易度は高いですが、公認会計士や税理士の資格取得です。

公認会計士や税理士の資格を取得して独立する、というのも年収アップします。

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経理業務は全体像がわかればもっと効率的に!

経理の仕事は、伝票起票や経費精算など細かな日次業務が多く、全体像を見失いがちです。

その結果「何のためにこの業務をしているんだろう」とモチベーションの低下に繋がることもあります。

そのため、経理の仕事は特に、常に全体像を捉えながら進めていかなければなりません。

イメージとしては日々の仕事を「」ではなく「」として捉えること。

毎日の仕訳にしても、何となく取引金額を入力するのではなく、自社や取引先の財政状態や経営成績を念頭に置いたうえで入力することが大切です。

こうすることで、自社が取引先・借入先に対して、適切に支払いができるのか、あるいは取引先・貸付先から適切に入金が行われるのかを、仕訳と同時に予測できます。

極端な例ですが、こうした「意識的」な仕訳を繰り返すことで、会社の経営状況が見えてきて、黒字倒産を未然に防ぐといったことも。

また、全体像を把握できていると、業務の優先順位を自ずとつけられるようになるので、仕事のスピードがぐっとあがっていきます。

簿記の学習などで体系的に経理の知識を身につけていくと、少しずつですが、確実に経理の全体像がつかめるようになってきます。

CPAラーニングで経理の「基本」から「応用」まで丸わかり!

CPAラーニングでは、無料で『簿記講座』や『実務講座』を受講することができます。

実務講座』と一言で言っても、経理実務やインボイス制度を含んだ税務実務財務実務M&A実務人事労務管理Excel講座など多くの講座が存在します。

多くの業界で役に立つようなコンテンツとなっているため、学生から社会人の男女といった幅広い人材に利用されています。

なぜCPAラーニングで実務の「基本」から「応用」まで理解できるのか

実務のプロセスを「理解」する

CPAラーニングの講義では、受講者のみなさまが実務の要点を暗記するのではなく、理解できるように心がけています。

なぜなら、実務の要点を丸暗記するのではなく正しく理解することで、CPAラーニングの講義を通して学んだことを、自らの業務にも落とし込むことができるからです。

経理実務講座を例に挙げると、日次業務、月次業務、年次業務の流れをただ説明するだけではありません。

その業務をなぜそのタイミングで行うのか、その業務によってどの様な影響が会社にもたらされるのかという点についての説明に重きを置いています。

講師が公認会計士またはプロの実務家

CPAラーニングの講義は、公認会計士プロの実務家などが担当しています。

公認会計士には、大手公認会計士資格スクール(CPA会計学院)の講師も含まれており、解説のわかりやすさには、定評があります。

また、プロの実務家の講師は、業界の最前線で活躍してきた方々なので、具体的な業務に結びつけた解説が「理解」の手助けとなります。

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経理業務に関してよくある質問

年次の業務は何をしますか?

一年間の総まとめとして、決算を行います。具体的には、年間の事業実績を財務諸表にまとめたうえで 法人税や消費税など納めなくてはならない税金を計算して納税します。法人税法では、税金を申告して納付することが義務付けられています。

経理業務におすすめの資格はありますか?

経理業務に最もおすすめの資格は、日商簿記検定です。次におすすめなのが、FP(ファイナンシャルプランナー)です。また、TOEICもおすすめです。

転職で有利に動くために重要なことはありますか?

転職で有利に動くには、専門的な知識のスキルアップをする、他部門とのコミュニケーションを取る、経験と実績を積み重ねることが重要です。

この記事を書いた人

CPAラーニング編集部

ライターCPAラーニング編集部

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簿記・会計をこよなく愛するCPAラーニングコラムの編集部です。簿記検定に合格するためのポイントや経理・会計の実務的なコラムまで皆様に役立つ情報を提供していきます。

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