簿記とは?検定を受けるメリット・向いてる仕事・難易度まとめ

簿記とは画像です

「そもそも簿記って何?イメージが湧かない」

「簿記の知識を身につける簿記検定とは?取得するメリットはあるの?」

会計や経理などの仕事内容を見ていると必ず出てくる「簿記」。

聞いたことはあるものの「何をするのか」「どのようなスキルが求められるのか」イメージしにくいですよね。

簿記とは簡単に言うと、会社がどのような経営活動をしているのか、どれだけ利益を出しているのか可視化するためにルールに従って記録する知識・技術のことです。

簿記とはの画像です。

会社が一定期間の財政状態や経営成績を公表するには、ルールに沿って会計処理をしなければなりません。そのときに必要となるのが「簿記」です。

簿記は一般教養として学ばないため「簿記検定」の取得を通じて、一定のスキルを身につけることがおすすめです。

実際に簿記検定を取得すると、下記のように多くのメリットがあります。

簿記検定を取得するメリットの画像です

簿記の知識・技術を仕事などに活かすためにも、簿記とはどのようなものなのか理解しておきましょう。

そこでこの記事では、簿記の概要や簿記検定を受けるメリット、簿記検定の難易度などをまとめてご紹介します。とくに簿記を学ぶとどのようなメリットがあるのか理解しやすくなっています。

この記事を読むと分かること
・簿記とはどのようなものか分かる
・簿記の知識が役立つ仕事が分かる
・簿記検定を受けるメリットが分かる
・簿記検定の階級ごとの難易度や合格率などが分かる

この記事を最後まで読めば、簿記とはどのような技術なのか分かり簿記検定にチャレンジしてみようと思えます。

簿記はビジネスパーソンなら理解しておきたい知識・技術なので、ぜひチェックしてみてください。

1.簿記とは「経営活動を帳簿に記録する技術」のこと

決算報告書と虫眼鏡の画像です

簿記とは「帳簿記入」の略語で、企業のお金の流れをルールに沿って記帳する知識や技術そのものを指します。

会社がどんな経営活動をしているのか、どれだけ利益を出しているのか可視化するために財務諸表を作ります。

【財務諸表とは】
会社の財政状態や経営成績を明確にして外部に報告する書類のこと
貸借対照表・損益計算書・キャッシュ・フロー計算書・株主資本等変動計算書・附属明細表の5種類から成り立つ

作成例(現金10万円でパソコンを買った場合)

日にち借方(資産の増加)貸方(資産の減少)
2024/4/1備品:100,000現金:100,000

例えば、会社で利益を出したとしても正しく管理できていなければ「いくら利益が出たのか」「どれくらい損失があるのか」分かりません。

基本的に世の中の会社は規模問わず「資金を集めて売上を出し、給与や利息などを支払う」という

お金の流れに沿って経営をしています。

お金の流れの中で、会社が最も重要視するのは「お金を集める部分」です。

商品やサービスを作る資金がなければ、利益を拡大できないからです。

しかし、お金を集めるためには銀行や投資家に信用してもらわなければなりません。会社はお金を集めて利益を出し、返済あるいは配当を確実に行うという安心感を投資家たちに与える必要があります。

そこで、銀行や投資家が会社の経営状態を客観的に把握できるようにするために、会社がどんな経営活動をし、どれだけ利益を出しているのか可視化した資料である「財務諸表」が必要になるのです。

お金の流れの画像です

財務諸表を作成するためには一定のルールに従って、正しく記録しなければなりません。

そこで必要となるのが、財務諸表を正しく作成するための技術や知識、つまり「簿記」なのです。

簿記は資本主義社会に欠かせないお金の流れを理解する知識・技術なので、下記のような場面で役立ちます。

【簿記が役立つシーン】
・会計や経理で日々の会計業務を行う
営業職やコンサルタント職で会社の業績などを分析したうえで提案をする
税理士や公認会計士のサポートをする
家計管理がしやすくなり納得できる資金計画が立てられる

簿記は会社の経理や会計職だけでなく、ビジネスパーソンが知っておくべき知識として幅広く役に立ちます。

1-1.帳簿記録の例

簿記の概要が理解できたところで、実際にどのように帳簿記録をするのか簡単な取引例でイメージしてみましょう。

会社が自社の備品としてパソコンを購入したとしましょう。


〇〇会社は現金10万円でパソコンを買いました

このときのお金の流れを見てみると、下記のようになります。

日々の取引を何がどのように増減したのか原因と結果を記録することが簿記の特徴です。

例の場合では備品が10万円増えて、現金が10万円減っていますね。

・備品(パソコン1台)が10万円分増加した  
・現金が10万円減少した

これを簿記の仕訳(帳簿に記録するときのルール)に沿って記録すると、下記のようになります。

借方(かりかた)には資産の増加を記録するため、資産となる備品が10万円増えています。

貸方(かしかた)には資産の減少を記録するため、現金が減っていることを示しています。

仕訳
借方
(資産・費用の増加を示す)
貸方
(資産の減少・収益増加を示す)
備品:100,000現金:100,000

会社では日々の経営活動を記録してくので、下記のように経営活動に応じて記録していきます。

日にち借方貸方
2024/4/1備品:100,000現金:100,000
2024/4/2備品:20,000現金:20,000

簿記を知っている人なら仕訳を見るだけで取引内容を理解でき、会社のお金の流れを把握できるようになります。

今回は非常に簡単な記入例で説明しましたが、日々の経営活動の流れを簿記の知識と技術を基に記録することで会社の経営活動を可視化できるようになるのです。

1-2.簿記でできること

簿記を学ぶとできることは大きく分けて2つあります。

簿記の目的概要できることの例
会社の一定期間の財政状態や経営成績を明確にする会社の経営活動に透明性があることを示すために帳簿に記録する・財務諸表を作成する・財務諸表を参考に経営管理をする
ライフワークで活用する簿記の知識を仕事以外に役立てる・家計の資金計画を立てる・ニュースを深く理解する・独立の準備をする

1つ目は、会社の一定期間の財政状態や経営成績を明確にするためです。

先ほども触れたように、簿記のルールに従い財務諸表が作成できていないと銀行や投資家は会社が適切に返済あるいは配当を行うことができるかを客観的に判断できません。

「利益が出ているか分からない」「今後成長が見込めるのか明確でない」という会社に、銀行や投資家が融資できるでしょうか?

できないですよね。会社の経営活動に透明性があることを示すためには、簿記により作成される財務諸表が必要です。

会社では主に経理部や会計部が会社の日々のお金の動きを正しく記録して、財務諸表を作成できるようにしています。

2つ目は、ライフワークで活用するためです。簿記は会社の経営活動を記録する知識・技術ではありますが、仕事以外でも下記のような場面で役立ちます。

【簿記の知識が役立つシーン】
・会社の業績を正しく理解して投資や資産運用に役立てる
・家計の収支のバランス把握や将来設計に役立てる
・ニュースを深く理解できる
・独立の準備に役立てる

簿記の知識があると、会社の業績や将来性を会社が公表している財務諸表をもとに判断できるようになります。

この知識は、投資や資産運用に活用できるでしょう。

また、簿記を学ぶと家計管理もしやすくなります。収支のバランスを把握できるようになり、無理のない資金計画を立てられるでしょう。

このように簿記は会社を軸にした知識ではありますが、お金の流れが発生する様々なライフワークに活かせます。

ここまで読み「簿記の知識や技術はどのように習得し確認するの?」と感じた方もいるでしょう。
簿記は商業高校や大学の商学部などで学ぶことはありますが、普通科や一般教養としては学ぶ機会がありません。
そこで、「簿記検定」を活用し、簿記の知識と技術を習得・証明することが多いです。
中でもメジャーな日商簿記検定は、165回までに2.800万人以上が受験しています。
次の章からは簿記検定に的を絞り、簿記を学ぶ魅力をご紹介します。

2.日商簿記検定の知識が役立つ仕事とは?

メモと取っている画像です

「簿記検定」と呼ばれる検定は、実は3種類あります。

項目日商簿記検定全商簿記全経簿記
主な対象者学生・社会人商業高校の学生経理・会計専門学校の学生
主催日本商工会議所全国商業高等学校協会全国経理教育協会
・1級
・2級
・3級
・簿記初級
・原価計算初級
・1級
・2級
・3級
・上級
・1級
・2級
・3級
ビジネスシーンへの活用度
(1級・上級レベルなら活用できる)
概要主流の簿記検定
階級が上がるに連れて専門性の高い知識を身につける
基礎的な問題が多く学校で学ぶ簿記知識の理解確認の側面がある経理・会計専門学校の学生を対象としている

一般的に簿記検定と呼ばれている検定は「日商簿記」を指しています。

日商簿記検定は簿記のスキルを証明できる資格なので、下記のように階級に応じて経理や会計の知識を活かせる仕事で活躍できます。

簿記の専門的な知識を活用できる王道の仕事
仕事内容階級の目安概要
企業の経理・会計3級以上帳簿記入の知識を活かして業務ができるアシスタント業務であれば3級でも従事できるケースがある
企業の財務部2級以上資金繰りや予算管理をするために経営管理の知識を活用できる
会計事務所・税理士事務所2級以上簿記資格の知識を活かして帳簿記入のサポートや税務書類作成のサポートを行う
監査法人2級以上簿記の専門的な知識を活かして公認会計士のサポート業務を行う
銀行や証券会社など金融業界の仕事2級以上財務諸表を理解するスキルを活かして提案や課題の発見を行う

また、簿記はビジネスの三種の神器の1つである「会計」に関する資格です。

※ビジネスの三種の神器:「英語」「会計」「IT」

とくに簿記の基礎知識となる日商簿記3級はすべてのビジネスパーソンが持っていても損はないため、下記のように幅広い業種で知識を活用できます。

簿記の知識の一部を活用できる仕事
仕事内容階級の目安概要
コンサルティング3級以上企業の経営状況を数値ベースで正しく理解できるため適切な提案ができる
営業3級以上財務諸表を分析するスキルを活かして顧客の課題に寄り添う提案ができる
販売業・販売業3級以上商品原価の仕組みや損益の知識を身につけるためリスク軽減につながる
自営業3級以上簿記で学んだ知識を日々の帳簿記入や確定申告に活用できる

このように、従事している職種や目指したい将来像に応じて、簿記資格の知識は有効活用ができます。

POINT   
・簿記の専門的な知識を活かすなら経理や会計、財務など企業のお金の流れを管理する業種・部署
・経理や会計以外でも財務諸表を読めること・企業のお金の流れを理解していることが武器になる

▼簿記検定の種類については下記の記事でも解説しているので、参考にしてみてください。

【日商簿記、全商簿記、全経簿記の違いとは?】〜ネット試験などの最新情報もご紹介します!〜

3.日商簿記検定を受ける5つのメリット

メリットの積み木の画像です

簿記の概要が理解できたところで、簿記の知識を身につける簿記検定を受けるメリットが気になるところです。

日商簿記検定を受ける大きなメリットには、次の5つがあります。

日商簿記検定に合格するとどのようなメリットがあるのか、確認してみましょう。

日商簿記検定を受けるメリット
・一定の簿記のスキルがある証明になる
・会計や経理の仕事を目指せる
・会計や経理への転職に有利になる
・税理士を目指しやすくなる
・大学入試で優遇される

3-1.一定の簿記のスキルがある証明になる

日商簿記検定は、一定の簿記のスキルがある証明になります。

先ほども触れたように、簿記は一般教養として学ばない知識です。

また、たとえ授業や講義で簿記に触れる機会がある商業高校や商学部などを卒業していたとしても、卒業要件を満たすためだけに簿記を勉強するケースがほとんどであり、「簿記の知識があるのか」「簿記をどの程度理解しているのか」ということはなかなか証明できません。

一方で、日商簿記検定に合格していれば、普通科高校や理系や文学系の学部を卒業していたとしても、簿記に関する一定のスキルがあることを客観的に証明できます。

【日商簿記検定でのスキル証明が役立つ例】
・就職や転職時にアピールできる
・企業内での評価向上、資格手当支給につながる
・昇進時のアピールポイントになる

例えば、簿記の知識が役立つ仕事をしている場合は、日商簿記検定に合格するとスキルが評価されて昇進や資格手当支給につながる可能性があります。

また、就職や転職時には「日商簿記2級を取得している」などアピールすると、簿記の知識がある裏付けができ評価につながるでしょう。

簿記は「大学を卒業した者なら誰もができる」「高校で誰もが学ぶ」などイメージしやすいスキルではないからこそ、日商簿記検定に合格することでスキルがある証明ができ、自らの市場価値を向上させることができます。

3-2.会計や経理の仕事を目指せる

日商簿記検定に合格していると、会計や経理の仕事を目指しやすくなります。

先ほども触れたように、日商簿記検定合格者の王道キャリアは会計職です。

企業の経理職の主な業務は「企業や組織のお金の流れを管理する」ことです。

簿記資格で学ぶ帳簿記入や経営管理がそのまま役立つため、日商簿記検定に合格すると即戦力として頼りにされることが多いでしょう。

日商簿記検定は階級により難易度や学ぶ内容が異なるため、目指せる仕事の範囲が変わります。

階級簿記3級簿記2級簿記1級
概要簿記の入門資格ビジネスパーソンの一般教養としても活用できる会計や経理に関する専門的な知識を身につける会計や経理のスペシャリストとしてより高度な知識を身につける
目指せる仕事の例経理のアシスタント中小企業の経理・会計税理士・会計事務所のアシスタント上場企業の経理・財務部上場企業の内部監査部中小監査法人税理士・会計事務所

日商簿記検定を活かして経理職に就きやすいのは、簿記2級以上です。

日商簿記2級では、日商簿記3級と比較して会計や経理に関するより専門的な知識を身につけるため、中小企業の経理職や税理士・会計事務所のアシスタントとして活躍できるでしょう。

日商簿記1級では、会計や経理のスペシャリストとして活躍できる高度なスキルを習得できます。日商簿記2級では学ばない連結会計の応用論点や企業結合会計・事業分離会計等の非常に複雑な論点なども理解しているので、上場企業や大企業の経理職も狙えるでしょう。

【経理・会計職に就くメリット】
・専門的な知識を活かして長く活躍できる
・どの企業にも必要な部門なので職がなくならない
・スキルを活かした転職がしやすい

このように、日商簿記検定に合格することで経理や会計職で活躍できる道が開けることは大きなメリットだと言えるでしょう。

【簿記検定合格を機に就職できた声】

▼簿記資格取得者のキャリアは下記の記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。

簿記資格取得者の王道キャリア ~具体的なキャリアプランも解説~

【日商簿記検定にチャレンジして経理や会計への適性を見極めるのもおすすめ】
「会計や経理の仕事に興味はあるけど向いているのか分からない」
「公認会計士や税理士を目指したいけれど自分に適性があるのか不安」
という場合は、まずは日商簿記検定の勉強をして向き不向きを確認してみることがおすすめです。
簿記が楽しいと思うことができれば、経理や会計の仕事にも楽しく取り組めるでしょう。
実際に簿記検定で簿記の楽しさを知り、税理士や公認会計士を目指すきっかけとなった人もいます。
日商簿記3級なら初心者でも独学で勉強できるレベルなので、手軽に勉強を開始できます。
なお、CPAラーニングなら、完全無料で日商簿記3級~1級まで学習することができます。
この機会に是非お試しください。
【CPAラーニングを試してみる!】

3-3.会計や経理への転職に有利になる

日商簿記検定は就職時だけでなく、転職時にも有利になります。

繰り返しになりますが日商簿記資格は簿記のスキルがある証明になるため、実務で簿記を扱う会計や経理などの業界ではいつの時代でも安定して需要があります。

求人を見てみると下記のように、日商簿記資格取得者を優遇・必須条件にしているケースもあるので、転職先の選択肢が広がります。

【日商簿記資格を条件としている例】
・日商簿記2級以上取得者歓迎
・日商簿記資格保有必須
・日商簿記2級以上が応募条件です

とくに日商簿記2級以上は専門性の高い知識を習得できるため、転職時に有利です。

場合によっては年収アップも見込めるでしょう。

階級転職先の例求人例
日商簿記2級中小企業の経理会計・税理士事務所コンサルティングファーム金融業界監査法人中小企業の経理部:年収約400万円会計事務所:年収約480万円
日商簿記1級上場企業の経理・財務部上場企業の内部監査部会計・税理士事務所コンサルティングファーム監査法人上場企業(または子会社)の経理職:年収600万円~大手税理士法人:年収約800万円
※年収はあくまでも一例で実務経験や能力により左右されます

また、日商簿記2級以上の専門的なスキルがあると、未経験でも会計や経理職に転職できる可能性があります。

【未経験から経理に転職できた声】

「他業種から経理職を目指したい」「未経験だけど会計の仕事をしてみたい」という場合にも、日商簿記検定に合格できれば転職活動を有利に進められるでしょう。

▼簿記2級が転職に有利な理由は下記でも解説しているので、参考にしてみてください。

簿記2級は転職に有利?簿記2級を活かせる職種や転職時期も紹介

▼簿記1級が転職に有利な理由は下記で解説しているので、参考にしてみてください。

簿記1級は転職に有利なの?転職で活かす方法や年収なども紹介

3-4.公認会計士、税理士を目指しやすくなる

日商簿記検定に合格すると、将来公認会計士や税理士を目指しやすくなります。

とくに日商簿記1級の勉強内容は、公認会計士試験と税理士試験の出題範囲である「会計科目」と被っています。

公認会計士試験の出題範囲
会計科目財務会計論:財務諸表作成のための計算や理論的背景を学ぶ科目で日商簿記1級の内容が基礎となる
管理会計論:会社内部で経営判断などに活用する会計データの計算や知識を学ぶ科目で日商簿記1級の内容が基礎となる
その他の科目監査論:監査業務に関する諸制度や公認会計士に必要な資質、価値観を確認する科目
企業法:会社法や商法、金融商品取引法を中心に法律知識を確認する科目
租税法:租税法総論や法人税法、所得税法などの租税実体法の知識を確認する科目
選択科目:経営学・経済学・民法・統計学の中から1科目選択して受験する

財務会計論は日商簿記1級の商業簿記・会計学の試験範囲と大半が被っています。また、管理会計論は日商簿記1級の工業簿記・原価計算の試験範囲と大半が被っています。

そのため、簿記1級を保持している方は、公認会計士試験にかかる時間と負担を軽減でき、効率よく合格を目指せるでしょう。

公認会計士に興味のある方は、以下の記事を参考にしてください。

【CPA会計学院:公認会計士とは?仕事内容や向いている人を解説】

(URL:https://cpa-net.jp/blog/about-cpa/)

【CPA会計学院:【最新】公認会計士試験の詳しい内容や日程、難易度を解説】

(URL:https://cpa-net.jp/blog/exam/

税理士試験の出題範囲
会計科目
必須科目
簿記論:帳簿記入について学ぶ科目で9割が簿記1級の出題範囲と被っている(3級は3割・2級は6割程度)財務諸表論:財務諸表の考え方、ルールを学ぶ科目で日商簿記1級の内容が基礎になる
税法科目
※選考科目あり
国税科目:法人税や所得税、消費税など地方税科目:固定資産税法や住民税、事業税

簿記論は日商簿記1級まで取得すると、約9割を学習した状態で税理士試験勉強を開始できます。

税理士試験勉強にかかる時間と負担を軽減でき、効率よく合格を目指せるでしょう。

また、日商簿記1級まで取得できると税理士試験税法科目の受験資格を獲得できます。

合格者の特典
税理士試験の受験資格※が与えられます。
出典:日本商工会議所「1級試験科目・注意事項」
※令和5年(2023年)4月1日以降、税理士試験の受験資格要件が緩和されているため、会計科目(簿記論・財務諸表論)の受験資格は撤廃されています。そのため、簿記1級合格によって得られる受験資格は税法科目の受験資格となっています。

税理士試験の税法科目は受験資格がないと受験自体ができませんが、日商簿記1級を取得できれば税法科目の受験資格を獲得できるのです。

将来公認会計士や税理士を目指したい場合は、日商簿記検定に挑戦するメリットがあるでしょう。

【簿記検定から公認会計士・税理士を目指した声】

3-5.大学入試で優遇される

高校生が日商簿記検定に合格すると、大学入試で優遇を受けられることがあります。

入試時に優遇を受けられる大学は商工会議所の公式サイトで公表されています。

該当する大学では、主に選抜入試時に優遇を受けることが可能です。

一例としては、下記のような大学が該当します。

【大学入試で優遇される一例】
・一橋大学商学部(経営学科・商学科):簿記1級取得で学校推薦型選抜時の出願資格の一部要件を満たせる
・広島大学 経済学部(経済学科昼間コース):簿記2級以上取得で、
光輝き入試・学校推薦型選抜時の出願資格の一部要件を満たせる
・札幌大学全学科:簿記3級以上取得で自己推薦選抜(資格)の出願資格を獲得できる
参考:日本商工会議所「活用の仕方」
※2024年2月時点の情報です

大学が指定した日商簿記の階級を取得していると、出願資格を満たせたり選考時に加点されたりします。

簿記資格での優遇がある大学なら、合格に向けたアピールポイントになるでしょう。

希望する大学に日商簿記取得での優遇がある場合は、大学入試に活用できるところもメリットの1つだと言えるでしょう。

【大学入試に簿記検定を活用した声】

4.日商簿記検定は会計・経理の知識を証明する王道の資格!取得を検討しよう

手をかかげている男女の画像です

ここまで解説してきたように、簿記資格はビジネスパーソンなら持っていて損はない資格です。

業種や職階によって目指すレベルや活かせるシーンは異なるものの、簿記検定を通じて正しい知識を学ぶことは全てのビジネスパーソンにおすすめです。

【簿記検定が全てのビジネスパーソンにおすすめの理由】
・資本主義社会のベースであるお金の流れが理解できる
・簿記はビジネスの三種の神器の1つなので幅広い業種で役に立つ
・一度取得すると生涯を通じて保有できる

繰り返しになりますが、簿記は資本主義社会の基本となるお金の流れを理解できる技術・知識です。

あらゆる業種に関わる知識ですが一般教養として学ばないため、資格取得を通じて学ぶことが求められます。

そこで、日商簿記検定にチャレンジすれば簿記の知識を養いつつ、一定のスキルがある証明を行うことが可能です。

また、日商簿記検定は知名度が高く非常に有名な資格です。

就職や転職、企業内での評価などあらゆるシーンで資格の価値を理解してもらえるので、資格取得が有利に働くことが多いです。

実際に「日本の資格・検定」が実施している「就職に役立つ資格・検定ランキングTOP30」では、3年連続日商簿記検定が1位を取得しています。

就職に役立つ資格・検定ランキングの画像です

参考:日本の資格・検定「2023年版!就職に役立つ資格・検定ランキングTOP30」

このことからも資格の価値そのものが高く、企業から必要な資格だと捉えられていることが分かるでしょう。

最初に合格を目指したい日商簿記3級は平均合格率が40%程度と高く、独学でも十分合格を目指せます。

試験までの勉強時間は100~150時間程度なので、1日2~3時間程度勉強できれば2~3ヶ月で試験に挑戦できるでしょう。

日商簿記3級
出題範囲商業簿記のみ
平均合格率約40%難易度は比較的低い
試験方法統一試験・ネット試験・団体試験
勉強時間の目安100~150時間(独学で目指せる)
就職・転職への活用度有利になるケースもあるが上位資格と比較すると劣る
おすすめの人・簿記未経験の人・幅広いビジネスで役立つ資格を取得したい人・入学したい大学に日商簿記3級での優遇がある人

【日商簿記3級に未経験からチャレンジした声】

次の章では日商簿記の階級ごとの難易度や合格率、向いているケースをより詳しく解説していきます。

5.日商簿記の難易度・合格率・勉強時間

字を書いている画像です
項目日商簿記3級日商簿記2級日商簿記1級
概要簿記の基礎知識を学ぶ入門資格会計や経理の仕事で役立つ専門的なスキルを身につける資格会計や経理のスペシャリストとして活躍できる専門性の高い資格
出題範囲商業簿記商業簿記・工業簿記商業簿記・工業簿記・会計学・原価計算
試験時間60分90分180分
試験時期(※)統一試験
2月・6月・11月の年3回ネット試験
(会場により異なる)
統一試験
2月・6月・11月の年3回
ネット試験
(会場により異なる)
統一試験
6月・11月の年2回
ネット試験なし
合格率約40%約30%約10.9%
難易度★☆☆☆☆★★★☆☆★★★★★
勉強時間の目安100~150時間250時間500~2,000時間
就職・転職への活用度
おすすめのケースビジネスシーンで役立つ簿記の基礎知識を学びたい人会計や経理の仕事で使える専門的なスキルを身につけたい人会計や経理のスペシャリストとして活躍したい人
(※)東京商工会議所など一部の商工会議所ではネット試験のみでになります

日商簿記検定は1級から3級まであり、それぞれ難易度やおすすめのケースが異なります。

日商簿記検定の受験を検討するときに知っておきたい部分なので、ぜひチェックしてみてください。

5-1.3級:簿記の基礎知識を身につける入門資格

日商簿記3級
特徴・簿記の初心者が受ける入門資格
・帳簿記入の基礎が身につく
・経理や会計職に限定しないでビジネスパーソンが持つべき経営活動の基礎知識を学べる
出題範囲商業簿記のみ
平均合格率約40%難易度は比較的低い
試験方法統一試験・ネット試験・団体試験
勉強時間の目安100~150時間(独学で目指せる)
就職・転職への活用度有利になるケースもあるが上位資格と比較すると劣る
おすすめの人・簿記未経験の人
・幅広いビジネスで役立つ資格を取得したい人
・入学したい大学に日商簿記3級での優遇がある人

日商簿記3級は、簿記の初心者向けの入門資格です。

中小企業の経理関連書類を適切に処理できるレベルを目指し、簿記の概要や用語の理解、商業簿記(一般的な企業や店舗などで使う簿記の基礎となる会計処理方法)の帳簿記入を中心に学びます。

【日商簿記3級の出題範囲の一例】
・簿記の基本原理
・簿記に必要な取引の処理方法
・基礎的な決算整理仕訳や精算表記帳
・株式会社の会計の基礎知識

日商簿記3級の平均合格率は約40%と比較的高く、独学でも十分合格を目指せます。

会計や経理の専門知識となると上位資格に劣りますが、幅広い業種で活用できる基礎的な知識を身につけたい場合におすすめです。

【日商簿記3級の取得がおすすめの人】
・簿記未経験の人
・幅広いビジネスで役立つ資格を取得したい人
・学したい大学に日商簿記3級での優遇がある人

▼日商簿記3級の基礎知識は下記記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。

簿記3級の合格率と難易度とは?対策法まで徹底解説

簿記3級の申込方法や試験日程を受験方法ごとに解説!

5-2.2級:仕事で活用できる専門知識が身につく

日商簿記2級
特徴・商業簿記と工業簿記の両方を学び企業の財務諸表作成・経営管理ができる知識を身につける
・日商簿記3級よりも専門的で深い知識が求められる
出題範囲商業簿記・工業簿記
平均合格率約30%難易度は比較的高い
試験方法統一試験・ネット試験・団体試験
勉強時間の目安250時間
就職・転職への活用度会計や経理関係の仕事に就職・転職したい場合に有利になる
おすすめの人・会計や経理の仕事がしたい人
・日商簿記1級や税理士などの上位資格を目指したい人
・大学入試で優遇を受けたい人

日商簿記2級は3級から一歩進み、一般企業の会計や経理で活躍できる専門知識を習得する資格です。

帳簿記入や財務諸表作成スキルだけでなく、財務諸表の数字から経営内容を把握できる「経営管理」のスキルを身につけます。

また、日商簿記3級では商業簿記のみが対象でしたが、日商簿記2級からは工業簿記が加わります。

工業簿記とは主に製造業で活用される簿記のことで、原価計算や会計情報を利用した業務管理について学びます。

【日商簿記2級から追加される出題範囲の一例】
・企業が本社以外に支店を設けたときの会計方法(本支店会計)
・連結財務諸表の作成方法
・工業簿記の一連の流れや原価計算
・原価管理やCVP分析などの業務管理方法

日商簿記2級は出題範囲が広くなりかつ難易度が上がるため、平均合格率は30%程度です。

日商簿記3級と比較すると倍以上の勉強時間が必要となるので、コツコツと取り組む必要があるでしょう。

難易度が比較的高い分会計や経理に関する専門知識を習得できるので、一般企業の会計や経理で活躍したい人におすすめです。

【日商簿記2級の取得がおすすめの人】
・会計や経理の仕事がしたい人
・日商簿記1級や税理士・公認会計士などの上位資格を目指したい人
・大学入試で優遇を受けたい人

▼日商簿記2級の基礎知識は下記記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。

簿記2級はどんな資格?必要な勉強時間や合格率、勉強方法も紹介

簿記2級の難易度とは?独学で合格可能なのか、合格率なども紹介

5-3.1級:難易度が高く会計のスペシャリストになれる

日商簿記1級
特徴・非常に難易度が高く深い会計の知識が求められる
・会計や経理のスペシャリストとして活躍できるレベルの知識が問われる
・合格すると税理士試験税法科目への受験資格を得られる
出題範囲商業簿記・工業簿記・会計学・原価計算
平均合格率約10%前後難易度は高い
試験方法統一試験のみ
勉強時間の目安500~2,000時間(独学は難しい)
就職・転職への活用度希少価値が高く上場企業の経理部・財務部・税理士事務所・監査法人など高度な知識を活かした業界を検討できる
おすすめの人・会計や経理のスペシャリストを目指す人
・公認会計士や税理士などの上位資格を目指す人

日商簿記1級は、会計や経理のスペシャリストとして活躍できる知識を習得する資格です。

帳簿記入・経営管理のより専門的な知識に加えて、会計基準や会社法などを理解し法規に沿って経営管理や経営分析をする知識を身につけます。

また、日商簿記1級では上場企業や大企業の経理ができるように、2級よりも発展した連結会計や企業結合会計・事業分離会計などを学びます。

大企業の経理や大規模な会計・税理士事務所なども就職・転職の対象になるところが特徴です。

【日商簿記1級から追加される出題範囲の一例】
・自己株式
・持分法や連結会計上の税効果会計
・差額原価収益分析
・戦略の策定と遂行のための原価計算など

日商簿記1級は非常に難易度が高く、平均合格率は約10%前後です。

簿記に関する基礎知識にもよりますが、500~2,000時間程度の勉強が必要です。

簿記に関する高いスキルを身につけて大企業の経理や大規模な会計・税理士事務所で活躍したい場合や税理士試験税法科目の受験資格を獲得したい場合におすすめです。

【日商簿記2級の取得がおすすめの人】
・会計や経理のスペシャリストを目指す人
・大企業の経理や大規模な会計・税理士事務所などでの就職・転職を目指す人
・公認会計士や税理士などの上位資格を目指す人

▼日商簿記1級の基礎知識は下記記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。

簿記1級の合格率が知りたい!取得するメリットや勉強時間はどのくらいかかる?

簿記1級は意味がない?簿記1級を取得するメリットが大きい人と小さい人について解説!

6.簿記に関するよくある質問

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最後に簿記に関するよくある質問をまとめました。

簿記や簿記検定に関する理解を深めるためにお役立てください。

6-1.Q.日商簿記検定は独学でも合格できますか?

日商簿記検定は階級により難易度が違うため、独学で合格できる可能性が変わります。

階級独学が可能かどうか
日商簿記3級独学で合格を目指せる
受験者の約80%が独学で勉強している
日商簿記2級独学でも工夫すれば合格を目指せる
独学でも勉強方法次第で合格を目指せる
日商簿記1級独学では難しい
独学でも合格を目指せないことはないが難易度が高く理解が難しい

日商簿記3級は受験者の約80%が独学なので、独学でも十分合格を目指せます。

日商簿記2級や1級は難易度が高いため、勉強方法の工夫や理解度を高める工夫が必要でしょう。

6-2.Q.簿記でよく聞く単式簿記と複式簿記とは何ですか?

単式簿記と複式簿記はどちらも帳簿記入する方法ですが、考え方が異なります。

・単式簿記:1つの科目のみで取引を記録する方法
・複式簿記:原因と結果の2側面から取引を記録する方法

単式簿記は、1つの科目のみで取引を記録する方法です。

下記のように「旅費交通費として400円」を使用したというお金の流れを理解できます。

【単式簿記の例】

現金を1,000円持って電車に乗り400円の交通費を払った場合

日付勘定科目金額摘要
20XX年〇月〇日旅費交通費400円電車代

複式簿記は、原因と結果の2側面から取引を記録する方法です。

旅費交通費として400円を支払ったから、現金が400円減ったという2つの側面から記録できます。

【複式簿記の場合】

現金を1,000円持って電車に乗り400円の交通費を払った場合

日付借方貸方摘要
20XX年〇月〇日旅費交通費:400円現金:400円電車代

複式簿記はお金の動きの原因を記帳できるため、企業の財務状況や収益の状態を詳しく把握できる方法です。

▼単式簿記と複式簿記についてか下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

単式簿記と複式簿記の違いとは?徹底解説

6-3.Q.日商簿記検定に年齢制限はありますか?

日商簿記に学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。

誰でもチャレンジできる資格です。

ちなみに日商簿記3級から順番に取得する決まりもないため、日商簿記3級を飛ばして2級から取得することも可能です。

ただし、日商簿記2級には日商簿記3級の知識が必要なので、一般的には階級に沿って受験をしてスキルを身につけていくケースが多いです。

6-4.Q.日商簿記のネット試験とは何ですか?

日商簿記には下記の3つの受験方法があります。

方法統一試験ネット試験団体試験
対象1~3級2~3級2~3級
解答方法紙の解答用紙に記入するパソコンに入力する紙の解答用紙に記入する
回数1年に3回(1級のみ1年に2回)会場により異なるが統一試験より多い申請する団体により異なる
実施場所申込先の商工会議所が指定する全国の試験会場全国のテストセンター企業や学校が指定する会場
合否2~3週間程度かかるその場で分かる2~3週間程度かかる

統一試験は配布された問題用紙を見ながら、紙の解答用紙に答えを記入する方法です。

学校の期末テストなどを思い浮かべると分かりやすいでしょう。

団体試験は学校や企業などの組織でまとめて申し込みをして受験する方法です。

解答方法は統一試験と同じです。

一方で、ネット試験は全国のテストセンターに出向きパソコンを使って解答する方法です。

解答はパソコンで入力します。

ネット試験は統一試験よりも実施回数が多く、近くのテストセンターで受験しやすいところが特徴です。

また、受験後にその場で合否が分かるため、合格発表まで待つ時間がありません。すでに統一試験が廃止され、ネット試験のみの対応になっている地域もあります。

▼ネット試験については下記の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

日商簿記検定試験(筆記試験・ネット試験)の持ち物、準備について!

統一試験(筆記試験)とネット試験どちらが受かりやすい? ~会計士が直近の合格率から考察~

6-5.Q.日商簿記に合格した場合は合格証書が発行されますか?

日商簿記に合格した場合は、受験方法に応じて合格証書を受け取れます。

試験方法統一試験ネット試験団体試験
合格証の種類紙の合格証書デジタル合格証紙の合格証書
受け取り目安試験後2~3週間後(1級は1ヶ月半後)試験後すぐに表示できる試験後2~3週間後

統一試験と団体試験は試験後2~3週間後(1級は1ヶ月半後)を目安に、合格証書を受け取れます。

ネット試験の場合は試験結果画面に表示される二次元コードを読み込むと、デジタル合格証を受け取れます。各自でPDFデータをダウンロードして印刷し、紙の合格証と同様に使用できます。

▼合格証書の受け取り方は下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

簿記の合格証書はいつ届く?発行方法やなくした場合についても解説

7.まとめ

今回は、簿記の概要や簿記検定にチャレンジするメリットなどをまとめてご紹介しました。

簿記検定とはどのような資格なのか理解でき、挑戦してみようと思えたでしょう。

最後に、この記事の内容を簡単に振り返ってみましょう。

〇簿記とは会社の経営活動をルールに従って帳簿に記録する知識や技術のこと

〇簿記検定を受けるメリットは次の5つ

・一定の簿記のスキルがある証明になる

・会計や経理の仕事を目指せる

・会計や経理への転職に有利になる

・公認会計士、税理士を目指しやすくなる

・大学入試で優遇される

〇簿記の知識を活かせる仕事は下記のとおり

・簿記の専門的な知識を活かすなら経理や会計、財務など企業のお金の流れを管理する業種・部署

・経理や会計以外でも財務諸表を読めること・企業のお金の流れを理解していることが武器になる

〇簿記検定は簿記の知識・技術が身につく × 一定のスキルがある証明ができる

〇簿記検定には「日商簿記」「全商簿記」「全経簿記」の3種類があるが日商簿記が一般的な検定

〇日商簿記検定の階級ごとの難易度・勉強時間などは下記のとおり

項目日商簿記3級日商簿記2級日商簿記1級
出題範囲商業簿記商業簿記・工業簿記商業簿記・工業簿記・会計学・原価計算
試験時間60分90分180分
合格率約40%約30%約10.9%
難易度★☆☆☆☆★★★☆☆★★★★★
勉強時間の目安100~150時間250時間500~2,000時間
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簿記は会社のお金の流れを理解できる知識・技術なので、全てのビジネスパーソンが活用できる資格です。

ぜひこの記事を参考に、簿記検定の取得を検討してみてください。

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