簿記3級の試験日程や申し込み方法は?試験日程の選び方や当日の持ち物も紹介!

簿記の資格の取得を考えたとき、まずは3級からと考えている人も多いのではないでしょうか。

簿記に限らず、資格の勉強をするときは、計画を立てることが大切です。簿記は暗記をするだけではなく、実際に仕訳を書いたり、財務諸表に数字を埋めたりと、机に向かって問題を解く時間を必要とします。

とくに社会人は、仕事と両立して勉強を行う必要があり、目標を持って進めていかないと、試験日がどんどん先延ばしになってしまうことも。

そこで今回は、簿記3級の試験日程や申し込み方法、当日の持ち物まで、くわしくご紹介していきます。

1.簿記3級とは

簿記検定には、日商簿記、全経簿記、全商簿記の3種類があります。

日商簿記は日本商工会議所が主催の簿記検定。全経簿記は全国経理教育協会が主催しています。

全商簿記は主に商業高校の学生を対象としている、全国商業高等学校協会主催の検定です。

一般的に簿記3級というと、日商簿記のことを指します。日商簿記は一番知名度が高く、就職や転職にも有利といわれています。

日商簿記3級は、簿記の入門編ですが、業種や職種にかかわらず、基本が学べる資格です。経理にかかわる仕事を目指しているから受けるべきというわけではなく、営業でも覚えておきたい基本的な知識を習得できます。

簿記3級の試験では「商業簿記」の問題が3つ出題されます。

簿記3級についてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

簿記3級はどんな試験?必要な勉強時間やネット試験についても解説

2.試験形式

簿記3級は、2種類の試験形式があります。

以前は統一試験だけでした。ネット試験が始まったきっかけは、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大です。不測の事態が起こっても、多くの受験者が受けられるようにと始まったものです。

統一試験とネット試験の違いを見ていきましょう。

⑴統一試験

統一試験は、決められた会場で、紙に記入して回答する受験方法です。

第1問は仕訳問題、第2問は帳簿記入・勘定記入等の問題、第3問は決算整理等の総合問題です。

簿記3級は100点満点で、70点以上が合格となります。

配点は第1問が45点、第2問が20点、第3問が35点。仕訳問題の配点が高くなっています。

⑵ネット試験

ネット試験は、従来の統一試験と出題範囲は同じですが、パソコン上で試験を受けることができます。

簿記3級だけではなく、2級と初級は、ネット試験が可能です。CBT試験とも呼ばれており、指定された全国の会場で受けることができます。

金額を入力する際は、文字や円マークをつけずに数字のみ、計算器具は電卓のみ、筆記用具は試験会場で配布など、ペーパーで行われる統一試験とは少し違う部分もあります。

試験終了後にすぐに採点され、合否が判定されるのが特徴です。

3.試験日程

試験形式ごとに簿記3級の日程を確認しておきましょう。

⑴統一試験の日程

統一試験の日程は、6月の2週目・11月の3週目・2月の4週目の年3回です。

簿記1級のみ、2月の開催はありません。

⑵ネット試験の日程

ネット試験は、試験センターが定める日時で行われます。

受験停止期間以外は、随時受験することが可能です。

万が一合格できなくても、試験回数が多いため、すぐに次の試験に向けて勉強できるのもうれしいポイントです。

忙しい人にとっても、日程が組みやすくありがたいですね。

4.おすすめの試験日程の選び方

試験日程を決めるには、どのくらい勉強時間が必要かを考えていきましょう。

試験日から逆算して、スケジュールを立てることが大切です。

⑴簿記3級に必要な勉強時間は?

簿記3級に必要な勉強時間は、毎日1時間の勉強で3ヶ月といわれています。

しかし、これはまったく簿記を勉強したことがないという人の目安です。

商業高校や大学で簿記に触れたことがある、経理の実務経験があるという人は、勉強時間を短縮できる可能性があります。

⑵簿記3級の勉強方法は?

簿記3級の勉強方法は、まずは参考書をすべて読み、過去問題を解いていきます。

ミスした部分を復習し、また過去問題を解く…を繰り返します。

簿記は勘定科目や計算方法を記憶することは大切ですが、暗記問題ではありません。

丸暗記では解けないので、さまざまな問題にチャレンジすることをおすすめします。

簿記3級は丸暗記で乗り切れても、上位級を目指す場合は、基本的な考え方をしっかりと理解する必要があります。

勉強方法を踏まえ、自分にはどのくらい勉強時間が必要か考えて、試験日を検討してみてくださいね。

⑶すぐに受けたいときはネット試験がおすすめ

簿記の勉強を始め「すぐに理解できそう」と思ったときは、ネット試験がおすすめです。

また、統一試験の場合は、年に3回しか受けられないため、あと少しで落ちてしまったという場合は、記憶が鮮明なうちにネット試験を受けるといいでしょう。

5.申し込み方法

簿記3級の申し込み方法は、統一試験とネット試験で違います。

申し込みの窓口も違うので気をつけましょう。

⑴統一試験の申し込み方法

申し込み受付期間や方法は、商工会議所によって異なるため、試験が開催される2ヶ月ほど前になったら、受験希望地の商工会議所に問い合わせをするか、ホームページを確認しましょう。

基本的には、パソコンやスマホで申し込むか、コンビニの端末から受付可能な商工会議所もあります。

商工会議所の検定窓口で受け付けてくれる場合もありますが、個人の申し込みではなく、団体申し込みのみの商工会議所もあるので、確認してからにしてくださいね。

⑵ネット試験の申し込み方法

ネット試験は、株式会社CBT-SolutionsのCBT/PBT試験受験者ポータルサイトから申し込みができます。インターネット受付のみです。

新規登録から、指示に従って登録を進めましょう。

受験日や会場の変更、キャンセルは、受験日の3日前であればいつでも行えます。

受験票は発送されないため、確認メールで試験日や会場などを確認してください。

⑶申し込みあとに注意したいこと

受験料の支払いはコンビニ端末またはクレジット決済となります。受験料とは別に手数料もかかるため、ご注意ください。

当日、災害や公共交通機関の遅延、感染症などやむを得ない理由があり、受験できなくなった場合は、救済措置を検討してもらえる可能性もあるので、あきらめずに連絡をしてみるといいでしょう。

6.試験当日の持ち物

試験当日に慌てないように、簿記3級を受験する際の持ち物も確認しておきましょう。

📍統一試験の持ち物

・筆記用具(HBまたはBの黒鉛筆、シャープペン、消しゴム)

・計算器具(そろばんまたは電卓)

・身分証明書

・受験票

受験票が未着の場合は、問い合わせ期間を確認して、商工会議所へ連絡しましょう。

統一試験の場合、会場に時計がない、遠すぎて時間が見えにくいという場合も考えられるため、腕時計があると便利です。

📍ネット試験の持ち物

・計算器具(電卓のみ)

・身分証明書

ネット試験で持ち込めるのは、電卓と身分証明書だけです。そろばんは使用できません。

筆記用具はあらかじめ用意されているボールペンと計算用紙を使用します。

制限時間は画面に表示されているので、時計がなくても大丈夫です。

7.簿記3級の試験についてよくある質問

簿記3級の試験日程はいつですか?

統一試験の日程は、6月の2週目・11月の3週目・2月の4週目の年三回です。ネット試験は、試験センターが定める日時で行われます。

簿記3級の試験に申し込むにはどうすればいいですか?

申し込み受付期間や方法は、商工会議所によって異なるため、試験が開催される2ヶ月ほど前になったら、受験希望地の商工会議所に問い合わせをするか、ホームページを確認しましょう。

ネット試験は、株式会社CBT-SolutionsのCBT/PBT試験受験者ポータルサイトから申し込みができます。インターネット受付のみです。

簿記3級の試験当日、必要な持ち物は何ですか?

試験の持ち物

・筆記用具(HBまたはBの黒鉛筆、シャープペン、消しゴム)

・計算器具(そろばんまたは電卓)

・身分証明書

・受験票

ネット試験の持ち物

・計算器具(電卓のみ)

・身分証明書

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9.まとめ

簿記3級は、統一試験とネット試験があります。

試験の内容は一緒ですが、申し込み方法や日程が違います。

いつ試験を受けようか悩んだときは、まずはどのくらい勉強時間がかかるのか把握してください。試験日から逆算しスケジュールをしっかりと立てることが大切です。

簿記3級は独学でも合格可能です。ただし、丸暗記での合格は厳しいため、テキストやアプリなどさまざまなものを活用して、基本的な考え方をしっかりと理解していきましょう。

この記事を書いた人

CPAラーニング編集部

ライターCPAラーニング編集部

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簿記・会計をこよなく愛するCPAラーニングコラムの編集部です。簿記検定に合格するためのポイントや経理・会計の実務的なコラムまで皆様に役立つ情報を提供していきます。

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