A.3級の仕訳で間違いやすい箇所を4つピックアップしました!
- 未払金・未払費用
- 売掛金の貸倒処理
- 付随費用(手数料等)
- 自己振出小切手・他人振出小切手
目次
1.未払金・未払費用
- 未払金:商品売買以外の債務に使用する勘定です。
- 未払費用:継続的な役務提供期間の途中で決済日が到来した時に利用する経過勘定です(家賃や利息を支払う際に使用します)。
Q1.従業員から出張に要した交通費に関する領収書¥20,000を受け取った。同額を後日従業員に支払う事とする。
A1.
この問題の場合、「継続的な役務提供期間の途中」ではないため、未払費用勘定や、未払旅費交通費勘定を使用してはいけません。
2.売掛金の貸倒処理
- 前期販売分の売掛金:貸倒引当金を補填します。
- 貸倒引当金が不足している場合:貸倒損失を計上します。
- 当期販売分の売掛金:貸倒損失を計上します。
Q2.得意先のABC社が破産し、同社に対する前期販売分の売掛金¥100,000はすべて回収不能と予想されたため、貸倒処理した。なお、貸倒引当金の残高は¥15,000であった。
A2.
Q3.得意先のABC社が破産し、同社に対する当期販売分の売掛金¥100,000はすべて回収不能と予想されたため、貸倒処理した。なお、貸倒引当金の残高は¥15,000であった。
A3.
3.付随費用(手数料等)の会計処理
- 商品や、土地等の購入に係る付随費用:取得原価に含めます。
- 商品や、土地等の販売・売却に係る付随費用:費用として計上します。
Q4.土地¥50,000,000を購入し、小切手を振り出して支払った。なお、不動産業者への手数料¥1,000,000も小切手を振り出して支払った。
A4.
Q5.商品を¥200,000で販売した。代金は後日受け取ることとなっている。なお、販売に要した手数料¥10,000は小切手を振り出して支払った。
A5.
4. 自己振出小切手・他人振出小切手
- 当社が振り出した小切手(自己振出小切手):当座預金勘定で仕訳をします。
- 他社が振り出した小切手(他人振出小切手):現金勘定で仕訳をします(※)。
(※)ただし、設問に「ただちに普通預金に入金した」と記載されている場合、普通預金勘定で仕訳をします。
Q6. 売掛金¥400,000の回収として、現金¥200,000と当社振出の小切手¥200,000を受け取った。
A6.
Q7. 売掛金¥400,000の回収として、現金¥200,000と他社振出の小切手¥200,000を受け取った。
A7.
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未払金と未払費用の違いは?
継続的な役務提供に関して発生するのが未払費用で、未払金はそうではないという違いがあります。
売掛金の貸倒処理でよくあるミスは?
当期販売分の売掛金が貸し倒れた際に、貸倒引当金を減額してしまうミスが多いです。この際には貸倒損失を計上しなければなりません。
小切手に関してよくあるミスは?
自己振出小切手を現金勘定に含めてしまうミスが多いです。