簿記3級は独学で合格可能?勉強方法ごとのメリット・デメリットを解説!

簿記3級は、学生から社会人まで多くの方が受験する試験です。何か資格を取りたいと考える際に、簿記3級を検討する方も多いのではないでしょうか?

簿記3級の勉強を始める際に、まず決めるべきは勉強方法です。今回は、簿記3級に独学での合格が可能かを解説します。

また、勉強方法ごとのメリット・デメリットも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

簿記3級の独学での合格は難しい?

資格試験の勉強方法を検討する際に、できれば独学で勉強したいと思う方も多いのではないでしょうか?独学は、比較的お金もかからず自分のペースで取り組める勉強方法です。

簿記3級の、独学での合格難易度を解説します。

受験者の約80%は独学

簿記3級の受験者の約80%は独学です。資格学校や専門学校・通信教育などで簿記3級の勉強をする方は、残りの約20%です。

資格学校に通っている方は公認会計士を目指す場合も多いので、簿記3級の合格だけを狙う方の多くは独学と言えます。簿記3級は、独学でも合格が狙える資格です。

簿記3級の合格率は約40%

簿記3級の合格率は約40%となっており、難易度は比較的低いです。

試験ごとに合格率は異なり、合格率が低い回は約30%、合格率が高い回は約70%とかなり幅があります。

直近3年の試験の合格率は以下の通りです。

試験日実受験者数合格者数合格率
2022.6.1236,654名16,770名45.8%
2022.2.2744,218名22,512名50.9%
2021.11.2149,095名13,296名27.1%
2021.6.1349,313名14,252名28.9%
2021.2.2859,747名40,129名67.2%
2020.11.1564,655名30,654名47.4%
2020.6.14中止
2020.2.2376,896名37,744名49.1%
2019.11.1780,130名34,519名43.1%
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data/data_class3

また、2020年12月からネット試験が導入されており、ネット試験の合格率は以下の通りです。

ネット試験は、各会場が任意の日を設定して実施しています。定期的に実施している会場もあれば、受験者の希望に応じて実施している会場もあります。

試験日受験者数合格者数合格率
2022年4月~6月46,882名19,275名41.1%
2021年4月~2022年3月206,149名84,504名41.0%
2020年12月~2021年3月58,700名24,043名41.0%
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data/data_class2-3

勉強時間は100~150時間

簿記3級の合格に必要な勉強時間は、100~150時間です。普段の仕事で簿記に触れていて基本的な知識がある方は、より少ない勉強時間での合格も見込まれます。

簿記や会計の知識がなく1から勉強を始める方は、100~150時間を目安に勉強の計画を立てましょう。

学生など時間がある方は、1ヶ月で合格可能!

学生などで時間に余裕のある方は、1ヶ月での合格も可能です。毎日3~5時、集中的に勉強し短期合格を目指します。

短期間で勉強すれば、前に勉強した内容を忘れにくいため効率よく勉強できます。時間が取れる方は、ぜひ短期間での合格を狙ってみてください。

社会人などの忙しい方は、3ヶ月でコツコツ勉強!

社会人など、時間に余裕のない方は毎日1〜1.5時間を確保して、3ヶ月での合格を目指しましょう。

あまり期間をかけすぎると、前に学習した内容を忘れてしまい勉強の効率が落ちます。3ヶ月以内を目安に勉強のスケジュールを立てましょう。

簿記3級の勉強方法はさまざま!

簿記3級の勉強は、独学以外にもさまざまな方法があります。勉強方法ごとのメリット・デメリットを解説します。

テキストで独学

まずは、テキストで独学する方法です。簿記3級の勉強においては、王道の方法と言えます。

知識をインプットするための「テキスト」と、実際に問題を解く「問題演習・過去問」を購入して、学習を勧めましょう。

テキストで独学をするメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
・費用が安い・自分のペースで勉強できる・書き込みができる・能動的に勉強する必要がある
・質問ができない・孤独を感じやすい

YouTubeやブログ・Webサイトで独学

最近は、簿記3級の解説をするYouTubeやWebサイトも登場していて、手軽に勉強を開始できます。

YouTubeやブログ・Webサイトで独学をするメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
・手軽に勉強できる・費用がかからない
・気になった単語などを検索できる
・情報が古い可能性がある・情報の網羅性がない
・注意力散漫になりがち

YouTubeやWebサイトで、試験範囲を網羅的に勉強することは難しいです。また、誰でも発信できてしまうため情報の信憑性が薄いです。

ほかの勉強方法を軸にして、わからない部分はYouTubeやネットで検索し理解を深めるなどの使い方をおすすめします。

資格学校に通う

公認会計士を目指す方の多くは、資格学校に通います。専門性の高い講師がリアルで教えてくれるため、簿記の仕組みなどの本質的な理解が可能です。

資格学校に通って勉強をするメリット・デメリットは以下となります。

メリットデメリット
・確実に知識が身に付く・質問がしやすい
・受験仲間ができる
・費用が高い・自分のペースで勉強しづらい
・学校に通う必要がある

オンライン学習コンテンツを利用する

最近は、オンライン学習コンテンツも登場しています。専門の会社が学習コンテンツを用意しているため、信憑性があり安心して勉強できます。

オンライン上で講師の講義動画を好きな時間に視聴できるため、コロナ禍においてさまざまな資格の勉強でオンライン学習を利用する方が増えています。

オンライン学習コンテンツを利用するメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
・自分のペースで勉強できる・確実に知識が身に付く
・手軽に勉強できる
・費用がかかる・インターネット環境が必要・書き込みができない

独学が向いている人

独学が向いている人の特徴は以下の通りです。

・自分から能動的に勉強できる

・自分でモチベーションが維持できる

独学は自分のペースで勉強できますが、誰も管理や指導をしてくれません。そのため、自己管理ができないとダラダラと勉強してしまい、合格が遠のきます。

スケジュールなどの自己管理ができ、さまざまな誘惑に打ち勝ち自己学習ができる・わからない箇所を自分の力で調べて解決できる人が独学に向いています。

講座学習が向いている人

資格学校やオンライン学習コンテンツなどの、講座学習が向いている人の特徴は以下の通りです。

・文字で読むのではなく、人の話や動画を見た方が理解できる

・講師が教えてくれる方がやる気・モチベーションが維持できる

講座学習は、専門知識を持った講師の講習を受けられることが大きなメリットです。確かな知識を身に着けられます。

自分でテキストを読むよりも、講習や動画を見た方が理解が深まる人は、講習学習が向いています。

簿記3級の出題範囲は変更になる!

簿記試験の出題範囲は、頻繁に変更が行われます。独学でテキストを購入する場合は、最新の試験範囲に適応しているかを確認しましょう。

YouTubeやブログなどの情報は、できるだけ投稿日が新しいものを参考にしてください。

特に2019年6月の試験以降、簿記3級試験の大幅な出題範囲改定が行われています。改定以前は、個人事業主を前提とした出題でしたが、改定後は株式会社を前提とした出題になりました。

これにより、従来は簿記2級の試験範囲だったものが、簿記3級に移ってきました。

簿記3級に合格するためのコツとは?

簿記3級にに合格するためのコツを解説します。

勉強方法をコロコロ変えない

1つ目は、「勉強方法をコロコロ変えない」ことです。最初に決めた学習方法で最後までやり抜くことが、効率的な合格へとつながります。

テキストや講習によって、勉強する順番も違えば使っている用語なども異なります。途中でテキストや学習方法を変えてしまうと、どこまで勉強していたのか・使われている単語やニュアンスなどがわからなくなります。

どうしても合わない場合は仕方ないですが、できるだけ勉強方法は変えないようにしましょう。

問題演習を繰り返し解く

2つ目は、「問題演習を繰り返し解く」ことです。テキストや講習でインプットがある程度できたら、実際に過去問などの問題演習を解きましょう。

問題を解く中で、自分が理解できていない部分が明確になります。試験本番の感覚も掴めるため、できるだけ早く実際の問題に触れることが大切です。

すべてを完璧にインプットしてから問題演習を解くことは効率が悪いです。問題を解きながら、わからない部分は知識をインプットして、効率的に勉強しましょう。

簿記3級を取得するメリット

合格難易度は比較的低い簿記3級ですが、取得するメリットは大きいです。メリットは以下の通りです。

・簿記1級・2級や公認会計士などの、上位資格を目指せる

・履歴書に書ける

・一般教養が身に付く

・副業や事業に役立つ

上位資格の取得に繋がるほか、会計の基本知識があることのアピールもできます。また、副業や事業を始めると帳簿をつける必要があるため、簿記3級の知識を十分に発揮できるでしょう。

簿記3級を取得すれば、上述のメリットが得られます。

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簿記3級独学に関してよくある質問

簿記3級は独学での合格は難しいですか?

独学での合格は可能です。実際に簿記3級の受験者の約80%が独学で勉強しています。学習方法ごとのメリット・デメリットを考えて、自分に合った方法を選びましょう。

簿記3級を無料で勉強できますか?

勉強方法によりますが、テキスト代や講習受講代がかかることが基本です。CPAラーニングでは、無料で学習に必要なものをすべて提供しています。

簿記3級の試験に必要なものを教えてください。

当日の持ち物は以下の通りです。

・受験票

・身分証明書(運転免許証、パスポート、個人番号カード、学生証、社員証など)

・筆記用具(HBまたはBの黒鉛筆、シャープペンシル、消しゴムのみ)

・時計

・電卓

簿記3級の試験はネットで受験できますか?

従来の紙でおこなう試験に加えて、ネット試験も選択できます。ネット試験は指定の受験センターに行って、設置されたパソコンで受験する方法です。

そのため、自宅からの受験はできません。出題範囲は、紙の試験と同一です。

ネット試験は、各会場が任意の日を設定して実施しています。定期的に実施している会場もあれば、受験者の希望に応じて実施している会場もあります。

10.まとめ

簿記3級の独学での合格難易度、勉強方法ごとのメリット・デメリットを解説しました。

簿記3級は独学での合格も可能ですが、人によって適した勉強方法は異なります。自分に合った勉強方法を見つけましょう。

簿記3級を無料で勉強したい・プロの講師から学びたい・自分のペースで勉強したいといった方は、ぜひCPAラーニングを利用して無料学習を始めてみてください。

この記事を書いた人

CPAラーニング編集部

ライターCPAラーニング編集部

ライターCPAラーニング編集部

簿記・会計をこよなく愛するCPAラーニングコラムの編集部です。簿記検定に合格するためのポイントや経理・会計の実務的なコラムまで皆様に役立つ情報を提供していきます。

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