簿記試験の申し込み方法は? 申し込み期間や直前対策も徹底解説!

簿記試験の申し込み方法は? 申し込み期間や直前対策も徹底解説!

「簿記試験っていつなの?」「いつ申し込みをするの?」「直前の対策は?」この記事を読めば、申し込みから試験当日までにやるべきことがわかります。やるべきポイントは以下の通りです。

  • 申し込み方法
  • 申し込み登録から受験票が届くまでの流れ
  • ネット試験と統一試験
  • 試験直前の対策

スポーツでも勝利するには、対戦相手を分析して攻略法をたてます。簿記試験も、合格するには簿記試験のことをよく知っているほうが有利です。簿記試験のことを知って、疑問や不安を少しでも軽くして、勉強に集中し、合格してください。

また簿記試験の概要について知りたい、もう一度確認したい方は以下の記事を参考にしてみてください。
簿記とは何か、簿記試験の合格率や難易度、必要な勉強時間も徹底解説!

簿記試験の申し込み方法

日商簿記検定試験は、日本商工会議所および各地の商工会議所が主催しています。商工会議所のホームページに日程や申し込み方法などの詳細が発表されますので確認しましょう。

2020年12月より、日商簿記検定2級と3級は、ネット試験が導入されています。並行して、従来の統一日程で行われているペーパーテスト形式の試験は、年に3回、2月、6月、11月に実施されています。

申し込みに際しては、特別扱いや申し込み後の変更は、一切いたしません。受験級など間違えのないようによく確認して申し込んでください。

申し込み方法は各商工会議所によっても違う

試験日時は同じですが、申込受付期間や申込方法、受験料の支払い方法など、各商工会議所によって異なります。 試験日の約2か月前になりましたら、受験地の商工会議所に詳細を問い合わせするか、ホームページを確認してみてください。

たとえば、受験の申し込みをしようとしている商工会議所で「申し込み方法が郵送」と指定されていた場合は、自宅のすぐ隣が商工会議所であっても窓口持参ではなく、郵送して申し込みをおこないます。

現在はインターネットからの申し込み方法が多いように感じます。インターネットの場合ですが、気を付けるポイントがあります。申し込みをする最終日ですが、時間が指定してあります。「ネット回線が・・・つながらない」などは言い訳になりませんので余裕をもって申し込みしてください。

東京商工会議所の例

東京商工会議所の場合はどうなっているのでしょうか? 東京商工会議所のホームページを確認してみました。(2023年3月14日現在)申し込み期間など、スケジュールを変更する可能性もあるようです。

第164回第165回
実施級1、2、3級1、2、3級
試験日6月11日(日)11月19日(日)
申し込み期間4月25日(火)10:00~5月2日(火)18:0010月4日(水)10:00~10月11日(水)18:00
申し込み方法インターネットインターネット
払込締切日5月12日(金)10月20日(金)
払込方法クレジットカードまたはコンビニエンスストアで支払うクレジットカードまたはコンビニエンスストアで支払う
WEB成績表照会期間【2級3級】6月30日(金)~7月28日(金)【1級】7月21日(金)~8月18日(金)【2級3級】12月8日(金)~2024年1月5日(金)【1級】2024年1月9日(火)~2024年1月26日(火)

申し込み期間

申し込み期間ですが、 試験日の1〜2か月前の一週間程度が申し込み期間となっています 。また、各商工会議所によって申し込み期間が異なりますので、受験地の商工会議所のホームページなどをみて確認してください。

申し込み期間を過ぎてしまうと申し込みを受け付けてもらえません。申し込み期間の初日は、○○時から受付、最終日には○○時までとなっています。日にちだけでなく時間にもご注意ください。

また、受験料は払込締切日までに支払わなくてはなりません。支払いを忘れてしまうと、受験することができなくなってしまいます。受験の申し込みと受験料の支払いは、セットでおこなうと支払い忘れを防げます。

試験会場の3密(密閉・密集・密接)をさけるために、定員を設けている商工会議所もあります。 受験級ごとに定員に達すると、申し込み期間中でも、申し込みの受付を終了する場合もあるようです。

早めに申し込みをすませましょう。

申し込みから試験までの流れ

本格的に勉強をスタートする前にスケジュールを立てること!テキストと問題集を制覇すれば本試験に完全な状態でのぞめます。さっそくテキストと問題集を選びましょう。

テキストを選ぶときは、実際に中を見て、説明がわかりやすいものを選びます。何冊も買うわけではないので、情報量の多い、最新版を選んでください。

問題集は3〜5年くらいの過去問題が載ったものを選びましょう。解答に詳しい解説が書いてあるものがよいです。

本試験にむけた勉強をする

試験日になっても勉強がまだ途中では、合格は目指せません。スケジュールを立て、スケジュール に沿って勉強し、試験は万全の体制で臨みたいものです。

テキストを一読してから問題を解きましょう。初めはわからなかったり、間違えても大丈夫です。 解答の解説やテキストに戻り理解を深めていってください 。

今持っている知識を活かして論理的に考え、理解するようにしてください。暗記のみでは合格を目指すのはむずかしいでしょう。問題の難易度が上がるにつれて、きちんと理解していないと太刀打ちできなくなるからです。

問題集がすべて解けるようになるまで繰り返しましょう。

解けるようになったら、時間を気にします。本試験では制限時間があるので、自分で設定した時間内に解くことを目指してください。

苦手な分野を把握する

問題集の問題は1回だけでなく何回も繰り返し解くようにしましょう。 解いた結果、間違っていた場合は、どのようなところが間違ったのか問題集でチェックするか、付箋などで記録をしておきます 。

何回も問題を解いていくと、自分の苦手な分野がみえてきます。 間違えたところは、テキストをよく読み、参考にして、再度、解答を導き出しましょう 。丸暗記ではなく、論理的に考え、理解することを意識してください。

これを繰り返すことにより、苦手な分野がだんだん理解できるようになっていくでしょう。 また、同じ分野の問題に再度挑戦して、繰り返しつまずかないように理解度を上げていきます。

期間が空くと、覚えたことや理解したことも忘れやすいです。忙しくても時間を作って、毎日コツコツと勉強することが大切です。

普段の学習から時間を意識して解く

試験時間が決まっているため、学習する際にも本番の試験時間を意識して勉強しましょう。

以下で3級〜1級までの試験時間もまとめたものがあるので、ぜひご覧ください。

【1級】

統一試験 商業簿記、会計学で90分。工業簿記、原価計算で90分

【2級】

統一試験 90分

ネット試験 90分

【3級】

統一試験 60分

ネット試験 60分

2021年6月以降、2級と3級の統一試験の制限時間が変わり、短くなりました。正確性とスピードが求められている感じですね。解答を導き出すスキルがあっても、時間をオーバーしては合格を目指すのが難しくなります。問題を解くときは、本番当日と同じ環境で制限時間を設けて解くようにしましょう。

普段の学習から、問題を解く時間を意識することが大切です。

統一試験とネット試験の申し込み方法

統一試験とネット試験の申し込み方法は、異なります。

日商簿記検定1級〜3級の統一試験は各地の商工会議所で申し込みを受け付けています。各商工会議所により申し込み期限、申し込み方法などが異なりますので受験地の商工会議所に詳細を確認しましょう。 

インターネットを利用したネット試験は、 日商簿記検定2級と3級に随時対応しています。1級については統一試験のみ対応。東京商工会議所では 、日商簿記検定2級と3級について 次のような発表がされています。「 2024年度からは統一試験は実施せずネット試験のみ実施します(団体申し込みによる統一試験も実施いたしません) 」これから試験を受ける方は注意してください。

参考:東京商工会議所「2024 年度からの日商簿記検定試験における変更点について

統一試験

統一試験の申し込み手順を確認しましょう。

  1. 申し込み期間に入ったら、申し込みます
  2. 払込締切日までに、受験料、事務手数料の支払いをします
  3. 受験票が送られてきます。試験会場は受験票に記載されています

定員に達したら申し込みを終了する場合がありますので、早めに申し込みしましょう。申し込みをするときは、正確な情報を登録してください。「受験票」「成績票」「合格証書」を作成するときに、この情報が反映されます。

※受験票が届かない場合は、問い合わせ期間内に、受験を申し込んだ商工会議所に問い合わせてください。

ネット試験

ネット試験の申し込み手順を確認しましょう。

  1. 商工会議所のホームページでネット会場を探します。
  2. 希望する会場の試験日、申し込み方法、受験料の支払い方法、詳細を確認してください。 
  3. 希望する試験会場に直接申し込みをします。試験日間際でも申し込みが可能。
  4. 受験する試験会場の指定された支払い方法で受験料を支払いをします。

統一試験と違うところは以下の通りです。

  • 受験票が発行されません。
  • 試験は、パソコンに直接解答を入力します。
  • 試験が終わると、自動計算されパソコンで合格・不合格がすぐに確認できます。
  • 合格した場合は 、試験結果に二次元コードが表示されます。スマホなどで読み込みデジタル合格証を受け取ってください。

※ ネット試験は、年度のはじめと年3回の統一試験の前後に休止期間があります。

この期間にはネット試験を実施していません。注意してください。

統一試験とネット試験の違いについて、もっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
簿記のネット試験とは?統一試験との違いや対策、注意点も解説

簿記試験に必要な持物

簿記試験には何を持っていけばよいのでしょうか?以下で説明する簿記試験に必要なものを参考にしてください。

  • 受験票
  • 身分証明書 (名前、生年月日、顔写真が確認できるもの)
  • 電卓
  • 筆記用具
  • 時計 (スマホは禁止です)
  • マスク

当日あわてないように、前日にバッグの中へ入れて準備しておくとよいです。 出かける前にも、持ち物をチェックしましょう。

万が一、受験票を忘れた場合でも試験は受けられます。あわてないで再発行の手続きをとってください。

受験票を忘れたときの対策として

  • 受験票を写真に撮っておく
  • 受験票の番号をノートに控えておく

再発行のとき時間短縮になるかもしれません。本番直前にバタバタせわしないので精神的にもよくないです。受験票は忘れないようにしましょう。

万全の体制で試験を受けたいですね。

以下の記事では、簿記試験の持ち物・準備について詳細に解説しています。試験本番で勉強の成果を発揮するために、試験前に一読することをおすすめします。
日商簿記検定試験(筆記試験・ネット試験)の持ち物、準備について!

合格はいつわかる?

各商工会議所によって、合格の発表日は異なります。

日商簿記検定2級と3級の試験については、試験日から20日前後に合格・不合格がわかります。日商簿記検定1級は、もう少し長く40日前後で合格・不合格がわかります。 合格発表は、申し込みをした商工会議所のホームページで確認してください。

合格した場合は、合格発表の1か月くらい後、登録してある住所に合格証書が届きます。合格しているのに合格証書が届かない場合は、問い合わせ期間中に受験した商工会議所へ問い合わせをしてください。

試験直前にするべきこと

試験の直前まで、全力で、きちんと準備をして本試験にのぞみましょう。

試験会場に入るまでは、間違えた問題、間違えやすい問題、仕訳などを確認するとよいです。具体的に問題を解いていく感じで確認します。

ここで、疑問がうかんだ場合は、テキストで疑問点を解決しましょう。以前に間違えた回数の多い問題というのは、苦手分野ですから、実際にミスが起こりやすいです。再度確認しておきましょう。

テキストを完璧にする

まずはテキストを読みましょう。すべての内容がわからなくても読み進めてください。なんとなく全体像をつかむつもりで一読します

読み終えたら、問題に入ります。はじめのうちは問題が解けなくても落ち込まないでください。

問題がわからなかったら、テキストに戻ります。並行して問題集の解答の解説を読んで理解をしましょう。理解ができるまで、答えにたどり着くまで何度も解答の解説とテキストを読みこみます。このようにしてテキストと問題集の往復を繰り返してください。

また、間違えたら解答の解説を読み、テキストに戻りましょう。正解しても、疑問に思ったことなどがあれば、解答の解説を読み、テキストに戻ってください。テキストと問題集の往復作業により、テキストを完璧にします。

過去問を解く

問題集は1回やったら終わりではなく、何回も繰り返し解くようにしましょう。何回も問題を解くことにより「よく間違えるな」と思った問題は自分にとって苦手な分野になります。

何回も繰り返し解くので、問題集には解答を直接書き込まないようにしてください。そのかわり、間違った場合やわからなかった場合は、チェックしておくとよいでしょう。

問題を解いて間違っていたら解答の解説を読み、テキストに戻ります。論点をじっくりと確認して、理解し、頭に叩き込みます。問題集とテキストの往復を繰り返しながら、暗記をするのではなく、理解するという意識を持ってやってください。

多少の暗記ならともかく、すべてを暗記に頼ってしまうと応用ができません。過去問題で似たような問題を解きながら、何回も解答の導き出し方を確認します。

本試験での立ち回り方を確認する

本試験の当日、立ち回りポイントは以下の通りです。

  • 試験会場に余裕を持って到着しましょう。行ったことのない会場であれば、1度下見に行っておくと安心です。
  • 試験の前にトイレに行きましょう。混んでいても行くことをおすすめします。
  • 周りを意識しないこと。自分で決めた時間配分で進めましょう。
  • とにかく周りを意識しないこと。試験は自分との戦いです。

試験中は、自分の思うようにはいかないものです。最後まで気持ちをしっかりもって試験にのぞんでください。

試験問題の内容によっては、解答時間が足りなくなる可能性もあります。そのようなとき少しでも多く得点するために、以下の記事を参考にしてみてください。
【必見】簿記検定で時間が足りない時の対処法!その他当日気を付けるべきことを紹介!!

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まとめ

簿記試験の申し込み方法から直前の対策まで、ざっくりとポイントをしぼってお伝えしました。理解できましたか?

コロナ禍により、2020年12月からネット試験が導入されました。しかし、ペーパーテスト形式の統一試験もこれまで通り実施され、試験区分はどちらも同じです。コツコツと勉強を進めていきましょう。

 統一試験の制限時間は、ネット試験と同じ制限時間になり短くなりました。出題方法なども変更される可能性があるため、常に新しい情報を気にかけてください。

この記事を書いた人

CPAラーニング編集部

ライターCPAラーニング編集部

ライターCPAラーニング編集部

簿記・会計をこよなく愛するCPAラーニングコラムの編集部です。簿記検定に合格するためのポイントや経理・会計の実務的なコラムまで皆様に役立つ情報を提供していきます。

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