特徴

日本にある会社の99％以上が中小企業だと言われていますが、多くの中小企業において、管理部門の人数は必要最低限な組織であることが一般的です。
そのため、経理担当者が、経理業務以外にも労務や総務など管理部門の幅広い業務を担当しているケースもめずらしくありません。さらには、経理や労務を含めた部門をほぼ全て外部委託（アウトソース）している中小企業もあります。このような環境下では、スペシャリストとして専門性を高めることは難しいですが、一方で、会計業務を含めた経営管理業務全般（総務/法務/人事/労務等）の流れや仕組みを網羅的に経験することができます。

上述したように、会計業務を含めた経営管理業務全般を担当する場合、どの程度の広さの業務領域を兼任するのかによって、忙しさや働き方は大きく変わってきます。しかし、担当業務が経理に絞られる場合、上場基準の会計処理もなく、年に4回も決算書を作る必要もないので、比較的繁閑の波がない落ち着いた職場環境であることも少なくありません。
一方で、昔ながらの風土の会社や、独自のルールを持っている会社が中小企業には多いのも事実です。入社前にそのような情報を入手して、納得感をもって働けるようにすることも大切です。

評価されるスキル

会計業務に従事する場合は、日商簿記2級程度の会計スキルが求められます。
また、1人で経営管理業務全般を担当する場合もあるので、人事や総務、法務、労務などの知識や経験があると、幅広い場面で活躍することができます。
さらに、業務領域が多岐にわたる場合、他部署と連携する機会が多くなるため、円滑にやりとりするためのコミュニケーション能力があるとよいでしょう。